社内では、契約書や稟議書、設計図、マニュアルなど、毎日いろいろな文書が作られています。これらはただのファイルではなく、後から参照したり、監査や取引先対応で提示したりする「証拠資料」としても大切な情報です。
だからこそ気をつけたいのが「原本の扱い」。原本がしっかり管理されていないと、業務の効率も信頼性も下がってしまいます。
ファイルサーバーの共有フォルダを開いて、こんな経験はありませんか?
「このファイルは本当に最新版?」「前に別の場所で同じ名前のファイルを見た気がする…」
小さな迷いも積み重なると、仕事のスピードに影響しますよね。
そこで本記事では、文書管理における「原本」の意味と、ファイルサーバーとの違いを分かりやすくご紹介いたします。
ファイルサーバーでの文書保存と原本管理の難しさ
ファイルサーバーは手軽で便利です。多くの会社が共有フォルダでデータを管理しています。しかし、原本を守るという観点では少し心もとない部分があります。
- コピーが増えすぎる
同じ文書をあちこちでコピーしてしまい、どれが本物か迷うことも。
- 更新履歴が見えない
誰がいつ修正したのか分からないので、「最新版かどうか」が確認しにくい。
- 消えたり上書きされたりのリスク
うっかり削除や上書きで、大事な内容が消えてしまうことも。
こうして、ファイルサーバーでは「原本がどれか分からない」という状態が生まれやすく、社内で文書を正しく管理するのが難しくなります。
文書管理システムと「原本を守る」という原則
では文書管理システムを導入すれば万事OKかというと、そういうわけではありません。システムは「原本を守るための便利な道具」であり、ルールや運用と組み合わせて初めて効果を発揮します。
一般的な文書管理システムの便利な機能をご紹介します。
- バージョンを残せる
修正しても過去の版は消えません。「これが最新版」「これは以前の版」とすぐ分かるので、迷うことが減ります。
- 編集できる人を決められる
誰が原本を変更できるかを制限できるので、間違った上書きやコピーの心配が減ります。
- 操作履歴が残る
誰が、いつ、どんな操作をしたかが分かるので、「これが本物か」を後から確認できます。
便利な機能も、社内ルールと組み合わせて初めて効果を発揮。システムとルールの両輪で、「原本を守る」体制を作ることができます。
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D-QUICK導入事例集
原本を守ることで得られるメリット
原本がきちんと管理されていると、仕事がぐっとスムーズになります。
- 最新版の迷いがなくなる
「どの文書が正しいか?」を探す手間が減り、仕事がスピーディに。
- 監査や法的対応に強い
必要なときに原本をすぐ提示できるので、安心して対応できます。
- 社内ルールの統一
保存や更新のルールがシステムで補助されるので、部署ごとのバラつきも減ります。
原本を守ることは、単なるファイル整理ではなく、会社全体の業務を支える基盤でもあります。
原本を守るためのひとつの解決方法
ここまで「原本を守ることの大切さ」や「ファイルサーバーでの難しさ」、そして文書管理を成功させるにはルールや運用との組み合わせが欠かせないことを見てきました。
そのうえで、運用をスムーズに進める手段のひとつとして、弊社の文書管理システム「D-QUICK7」があります。
前の章で触れたように、文書管理システムにはバージョン管理やアクセス制御、操作履歴の記録といった「原本を守るための基本機能」が備わっています。D-QUICK7もそれらをカバーしており、さらに現場で無理なく運用できる工夫を備えています。
例えば、D-QUICK7の機能の一例としては以下の通りです。
- Windowsライクな操作性
エクスプローラのように直感的に操作できるので、特別な研修をせずに自然に運用を始められます。
- 高度な検索機能
ファイル名だけでなく属性やキーワードから検索できるため、必要なファイルをすぐに見つけられます。
- プレビューで中身をすぐ確認
ファイルを開かなくても内容を画面上で確認できるので、間違った文書を選ぶリスクを減らせます。
このように、D-QUICK7は文書管理システムの基本機能に加え、日常業務の使いやすさを意識した仕組みで、ルールや運用と組み合わせながら原本をしっかり守るお手伝いをしています。

まとめ
「文書管理で原本を守る 文書管理システムとファイルサーバーの違いを解説」と題して、ご紹介してまいりました。文書管理で大切なのは、システムの機能だけに頼らず、ルールと組み合わせて原本を守ることです。
ファイルサーバー
保存や共有は簡単ですが、原本の正当性が分かりにくい
文書管理システム
バージョン管理や履歴記録などの機能で原本管理をサポートし、ルールと組み合わせれば効率と信頼性が向上
もし「どれが本物か分からない」「最新版を探すのに時間がかかる」といった課題を感じているなら、文書管理システムの導入を検討するタイミングかもしれません。一度、文書管理システムD-QUICKを詳しく知ってみませんか?
当サイトでは、「D-QUICKシリーズ」についてわかりやすく説明している資料をご用意しております。安心・安全に図面・文書管理を行うためのポイントが理解できる資料になっています。
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