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建設DXとは?建設業の課題と注目されているデジタル技術

最近、よく耳にするDXというキーワード。多くの企業が検討したり、実際に取り組みを始めたりしています。そこで、今回は建設業にフォーカスし建設DXのお話をしていきます。

建設DXとは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革することを意味します。これを建設業に当てはめていくと、建設DXとは、建設業界にデジタル技術を取り入れることで建設業が持つ課題を解決し、業務や働き方、組織に変革をもたらすことを指します。

建設業界ではDXが注目される前から「i-Construction」と呼ばれる取り組みがありました。これは、ICTの全面的な活用(ICT土工)等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組みです。

生産性の向上という意味合いでは、建設DXもi-Constructionも同じですが、建設DXはi-Constructionの概念も含んだ形で業務や働き方、組織に変革をもたらす内容となっています。

建設業が抱えている課題

建設DXへの取り組みが進む背景には以下のような課題があげられます。

○人材不足
建設業が抱える課題としてはまず人材不足です。2023年12月に国土交通省により発表された「建設業(技術者制度)取り巻く状況」によると、建設業就業者数の2022年平均は約479万人で、 2002年平均の約618万人から約22%減っています。

建設業への入職者についても、2022年度は約22万人ですが、2002年度入職者の約55万人から約60%減少しています。

また、建設業における新卒入職者の3年目までの離職率は、大卒者で約30%、高卒者で約40~50%で横ばい傾向ですが、製造業に比べて高卒者で約15%、大卒者で約10%も離職率が高く、若年入職者の確保が課題となっています。

これは、労働人口の減少だけではなく技術継承の観点からも深刻な課題であるといえます。
参考 令和5年12月22日 国土交通省 建設業(技術者制度)をとりまく現状

○技術の継承
建設業が抱える2つ目の課題としては就業者の高齢化です。就業者の高齢化は人材不足とともに深刻化している問題で、就業者の中で65歳以上の高齢者が占める割合が年々増加しています。若い世代が入ってこない、新卒の離職率が高い、となれば熟練技術者が持つ業務のノウハウが継承されず、クオリティの確保や事業自体の継続も難しくなります。

○生産性
人材不足や就業者の高齢化は、建設業における生産性にも影響を与えると言われています。人材不足が深刻な建設現場では、作業の遅延やミスが起こりやすくなり労働時間が長くなる傾向にあります。

その他にも、業務や作業手順が現場ごとに異なり標準化が難しい、長時間労働で作業効率が低下してしまう、手作業が多く存在しているなど、さまざまな要因が挙げられています。近年、人件費や建設資材の高騰が進む中で、生産性向上への取り組みはますます注目されるでしょう。

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建設DXで注目されているデジタル技術

次に、建設DXで注目されているデジタル技術について見てみましょう。

○AI
建設現場の画像や映像をAIで分析し、現場の状況や作業進捗を可視化したり、建物の構造設計の安全性を判定したりします。職人の技術を解析、データ化といったAI活用が進められています。

○クラウドサービス
現場と事務所の図面・資料の共有などもクラウドサービスを利用する事でシームレスに行うことが可能になります。

○ドローン
測量データの取得は、人が行えば膨大な日数を必要とします。そこで、ドローンを活用することにより短時間で測量データの取得が可能です。高所や斜面など危険が伴う確認作業についても、作業員の安全を確保することができます。

○BIM/CIM
設計の段階から3Dモデルを活用した情報共有を行うことにより、作業ミスや手戻りの減少、作業の軽減、工程の短縮等が見込めます。

建設DX なにからはじめる?

ここまで、建設業の課題から、DXを進めていくために注目されている技術をお話してきました。

建設業の方々に「クラウドサービスを利用していますか?」と質問すると半分以上の方が何かしらのサービスを利用していると回答されました。詳しくお話を聞くとクラウド上のオンラインストレージにデータを保存、共有しているだけの状態が多いことが分かりました。
これでは、適切なデータの管理ができているとは言えません。関係者なら誰でも見える、ダウンロードできるといったセキュリティ上の懸念もあります。

建設DXを実現するためにオススメしたいのが、図面管理や文書管理をクラウドで行えるサービスです。図面・文書管理システム(サービス)は、さまざまなデータをセキュアな環境で効率よく一元管理できるクラウドサービスです。

データ一元管理することにより、正確に技術継承していくための文書の管理や、最新の図面やマニュアル、手順書をリアルタイムに共有し作業ミスの軽減を図れます。建設DXの進めるための土台作りに最適です。

まとめ

「建設DXとは?建設業の課題と注目されているデジタル技術」と題して、ご紹介してまいりました。建設業が抱えているデジタル課題や建設DXで注目されている技術がご理解いただけたと思います。

しかし、建設業の課題は数多くあり、デジタル技術も幅広いため、どこから手をつけてよいのか? わかりづらいのが建設DXです。みなさんの現場や業務で効果のあるポイントから、着手してみましょう。

建設業の業務で一番煩雑であり、DXを実現するべきポイントは「図面」ではないでしょうか?アイサイトでは、図面・文書管理システム「D-QUCK7」「D-QUICK Cloud」を展開しております。図面管理や文書管理のシステム化やサービスには多数の実績があり、みなさんの業務効率化をお手伝いします。ご興味がありましたら是非お気軽にお問い合わせください。

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