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生産技術と製造技術の違いとは?生産技術に図面管理が必要な理由

Differences in technology

ものづくりは、お客様の要求が出発点となります。欲しいものを、欲しい時に、欲しい量、出来るだけ安く、安心・安全に提供できる商品が受け入れられます。ものづくりは、その要求があって始まります。ものづくりの運用は品質、コスト、納期を管理することで行っていきます。

ものづくりを支える技術として、生産技術、製造技術があります。生産技術と製造技術、どちらも生産性の効率を上げるための業務技術です。企業によって生産するものが違うため、それぞれの定義に違いがあるかもしれません。今回は生産技術が生産効率に及ぼす影響と、図面管理が必要な理由を詳しくご説明していきます。

生産技術とは

生産技術は一般的に次のように定義されています。

生産技術とは、工業製品など具体的に「もの」を作っていく際に、設計する工程(計画)と、それに従い実際に「もの」を作り出す工程(生産)をつなぎ、いかにして品質高く、作りやすく、効率的に生産するか、という方法を工程として設計する技術を指す。

出所:Wikipedia

製品の生産をできるだけ効率よく行うために、効果的な生産ラインの確立、生産性の向上を目指すものを生産技術と言います。具体的には以下の種類があります。

【生産技術の種類】

  • 生産ライン装置の購入、開発、製造
  • 生産ラインの設計、運用、保守
  • 新規生産プロセスの設計、開発
  • 適切な人員配置
  • 作業の標準化の策定

生産設備の開発、導入、人員配置まで、生産体制を構築する業務全般を担います。高品質な製品を速く安く量産できる環境を構築することが主な目標となります。

製造技術とは

製造技術には一般的な定義がありません。理由は企業によって、捉え方が違うからです。

製品を造るための技術であり、広い意味を持っています。

製造技術はその名のとおり純粋に製造における技術関連のことを指すと言えるでしょう。トヨタ生産方式の考え方によると製造技術とは、作業者に着目し無駄を徹底的に排除して生産性を高めることと定義されています。

製造技術の例として以下の技術について、現場に合った効率的な改善業務があげられます。

  • 素材の形状や荷重のかけ方
  • 圧下の速度
  • 焼き入れの温度や時間

素材となる材料や製品を安全かつ効率的に製造するために、最適な手順や方法、規格を考えます。製造技術は技術面で改善出来る部分を洗い出し、必要に応じて設備の導入や開発を行っていきます。

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生産技術と製造技術の違い

生産技術、製造技術、どちらも生産性の効率を上げるための技術ということがご理解いただけたと思います。
端的にいうと、生産技術は「大枠の生産方式」を考えます。生産という一連の流れを俯瞰的にみて作成・改善していくことを目標とする技術と言えます。
対して、製造技術は「実際に製品を造ること」を考えます。純粋に人に依存する技術と言えるでしょう。

以下の工程があった場合の例で説明してみましょう。

1:製造ラインの立ち上げ
2:設備開発・改善
3:人員配置
4:製品開発・改善
5:保守

製造技術が4を担当し、生産技術は4以外を担当することになります。つまり、生産技術が適切な「生産方法」を担当し、製造技術が適切な「造り方」を担当しているのです。

生産技術に図面管理が必要な理由

プロジェクトの規模にもよりますが、新製品の生産で生産技術が担当するのは以下の業務ステップが一般的でしょう。

生産技術の一般的な業務ステップ

  • 図面検討、出図
  • 内外製区分検討
  • 工程計画の立案
  • 設備準備、人員配置
  • 品質確認
  • 生産開始

設計、生産技術、購買、製造、品質管理等で図面の情報共有が必要になります。図面を読むのは製造者だけではありません。生産技術の業務の流れの中で、各部門で図面を共有する手段が求められます。つまり、生産技術と切り離すことが出来ない図面を、効率的に管理することが重要なのです。

では、組織と生産技術に図面管理を実現する方法をご紹介いたします。

図面管理の問題は図面管理システム:D-QUICK7で対応出来ます!

組織で図面を管理する上で問題になってくるケースはたくさんありますが、以下のようなことは皆さんにもあるのではないでしょうか?

図面管理の問題点

  1. 今見ている図面が最新版かどうかわからない
  2. 欲しい図面がどこにあるかわからない
  3. 図面作成の進捗状況がわからない
  4. 図面を部門毎で管理しているため、関連部門との共有が難しい
  5. 図面ファイルが漏洩されないよう取り扱いに気を付けないといけない

このような図面管理の問題点は図面管理システムがあれば、簡単に解決できます。では1~5の問題点の解決策を紹介していきます。

  1. 今見ている図面が最新版かどうかわからない
    D-QUICK7では、バージョン管理が出来ています。よって最新版はもちろん、過去版の図面も取り出したり、参照したり出来ます。
  2. 欲しい図面がどこにあるかわからない
    D-QUICK7は、検索機能を擁しております。図面番号や機種名、作成者、承認者など属性情報として登録しておけば、キーワードで検索することが可能です。
  3. 図面作成の進捗状況がわからない
    D-QUICK7では、図面登録時にステータス情報も登録します。その情報をみれば、該当図面がまだ作成途中であるかという判断をすることが出来ます。
  4. 図面を部門毎で管理しているため、関連部門との共有が難しい
    D-QUICK7では、フォルダや図面毎にユーザのアクセス権を付与することが出来ます。他部門のユーザに、アクセス権を付与することによって、該当図面の連携が可能になります。また、該当図面をすぐに参照出来るURLをメールに添付し情報共有することも出来ます。
  5. 図面ファイルが漏洩されないよう取り扱いに気を付けないといけない
    一般的に、ファイルサーバに図面ファイルを置いているだけでは、簡単に誰でも ファイルを取り出すことが出来ます。D-QUICK7では、フォルダや図面に対してアクセス権の付与が可能です。例えば、参照権限の場合、ファイルの取出しは出来ないので、情報漏洩の恐れはありません。

このように図面管理システムがあれば、生産技術に必要な組織で図面の情報共有をすることが簡単実現できるのです。一度、図面管理システムD-QUICKを詳しく知ってみませんか?また当サイトでは、図面・文書管理システム「D-QUICKシリーズ」についてわかりやすく説明している資料をご用意しています。製造業や自治体向けの図面管理の導入事例もあります。

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